ライオンパワー株式会社

事業紹介:私たちライオンパワーは「技術を楽しむメーカー」として人々の暮らしを豊かにしていきます。

研究開発

研究開発室では世の中に無いものに挑戦し続け、イノベーションが起きる製品の開発に取り組んでいます。

「こんな製品を実現したい」という市場の要望に応え、基礎実験・設計・試作・評価・改善を行い、新しい製品を生み出します。
市場規模が小さい特定分野のニッチな製品は、大手メーカでは取り組みません。しかし、ライオンパワーではこのようなニッチな製品に対しても力を注いでいます。


充実した技術スタッフ

ライオンパワーの研究開発室は、たった一人の電気技術者のみでのスタートでしたが、その後、本格的な製品開発に向けて機械設計者、ソフトウェア設計者を採用・育成してきました。
現在、製品開発の技術スタッフは30人近くにまで拡大。様々な顧客要求に対応できる様に取り組んでいます。

個々のスキルアップのために専門外技術の習得(例えば機械設計以外にも制御設計の技術を習得)にも励んでおり、各々の設計フェーズで無駄のない適切な設計ができる体制を整えています。


製品評価装置の拡充

温度試験室
製品開発・試作後の製品評価に関し、弊社では評価機器を年々拡充。試作完了後すぐに社内での評価を実施でき、素早い改善設計や再評価を行うことで製品開発の設計品質向上を実現できます。

一部の大型設備等は石川県工業試験場の設備を使用させてもうらうこともありますが、全ての試験を専門機関に依頼するケースと比べると、評価の期間および費用を格段に抑える事が可能です。

【弊社所有の評価設備】
恒温槽、恒温室、電圧変動試験機、ノイズシミュレータ、絶縁耐圧試験機 etc.


公設研究機関や大学等との連携

ライオンパワーでは、これまでに多くの産・学・官で連携した研究開発案件に取り組んでいます。専門要素があるものでも、粘り強く問題解決に取り組み深く理解する事で、我が社の開発力アップの礎となっています。
また新規研究開発などでは、関連機関から新技術の導入や難しい問題においての幅広い情報やアドバイス等を得られ、的確で素早い問題解決へと結びついています。

(以下、これまで取り組んだ助成事業)

  • 小松ブランド新製品等開発支援事業
    制御盤自動配線用各種コネクタ端子対応電線加工機「HI-2000システム」
  • 中小企業・ベンチャー挑戦支援事業
    制御盤ハーネス自動配線装置の開発
  • 新連携事業
    電子制御ディーゼルエンジン再利用促進事業
  • 新技術・新製品研究開発支援事業
    留置カテーテル用の目視困難抹消静脈可視化機器の開発
  • 戦略的基盤技術高度化支援事業
    心臓発作、脳卒中などの致死的疾病を早期に発見するための携帯型眼底検査機器の開発
  • 中小企業・小規模事業者ものづくり・商業・サービス革新事業
    血液検査検体の管理・検査項目別の振り分け装置の開発
  • 小松市産学官共同研究促進事業
    手動遠心塗抹装置の開発
  • いしかわ次世代産業創造ファンド事業助成金事業
    磁性粒子含有診断チップを用いた次世代型POCT検査機器の開発(現在進行中)

特許の取得

これまの研究開発で、電線加工機関連、制御盤自動配線、織機関連、ディーゼルエンジン制御等において、30件以上の特許を保有しています。ほとんどの特許はライオンパワー単独のものですが、共同開発した案件につきましては、連携体で取得しています。

特許の取得は、ニッチ市場における優位性の確保、技術紹介、開発者のためにも重要な位置づけとして考えています。


取り組み事例

自動電線加工機

自動電線加工機

自動電線加工機は電線の測長・カット、マークチューブ印字・カット・挿入、電線被覆のストリップ、圧着端子の圧着、配線作業に合わせた収納ボックスへ自動収納を全て自動で実現します。

裸圧着端子の他にも絶縁被覆付圧着端子、コネクタ用コンタクト、フェルール端子への対応も可能。作業者による手圧着および既存の半自動装置を使用しているお客様の場合などは、作業効率が格段に向上します。
過去の事例では自動電線加工機を2台並列設置し、多種類の加工を短時間で実現させる構成も手がけています。

また、制御盤CADツールから得られる配線情報や、エクセル等で作成されたデータを自動電線加工機に合わせたデータへ変換するアプリケーションも用意しているので、お持ちのデータをそのまま使用する事が可能です。


自動配線ロボット

自動配線ロボット

ダクトや電気機器が取り付けられた制御盤の中板を自動配線ロボットにセットしておけば、前段装置の自動電線加工機で加工された電線を受け取り、配線ルートに合わせてダクト内に電線を納めながら機器に自動で配線を行います。配線前にカメラにより機器の取付け状態を撮影し、CADデータとの差分を算出して微調整します。

現段階では商品化には至っていませんが、これまでの研究開発成果により「機器へのネジ締め動作」「ダクト穴への電線通し動作」「配線ルートに合わせてダクト内に収める動作」「ファストン端子の挿入動作」を実現しています。
今後も更なる動作精度の向上を図り、制御盤業界待望の装置の実現に取り組んでいきます。


静脈可視化装置

静脈可視化装置

注射や採血では、皮膚に近い静脈へ注射針を刺します。血管の太さや深さは人によって様々で見つけにくい場合もあり、看護師さんが血管を探しているのを度々目にします。痛みなどで患者の負担が非常に大きくなるので、針を刺す看護師さん達は大変気を使っています。

静脈を通る血液には「還元ヘモグロビン」が含まれ、近赤外線を吸収する特性があります。静脈可視化装置はこの特性を利用しており、腕に赤外線を照射しカメラで撮影すると静脈の位置がハッキリと映し出され、的確に静脈に針を刺すことが容易になります。


次世代型POCT検査機器

POCT(ポイント・オブ・ケア・テスティング)とは、「被験者のかたわらでリアルタイムに医療従事者が実施し、診断・治療に有益な情報を得る検査」の仕組みのことです。医療機器技術の進歩により、患者や検体が動くのではなく、医療従事者が自在に動いて検査を行い、患者中心の医療提供につなげることを目的としています。

臨床検査に求められる「いつでも、どこでも、速く」が実現され、院内における臨床検査の迅速化だけでなく、場所や環境を問わない災害医療の現場や在宅医療においてもその役割が注目される次世代型POCT検査機器の開発に取り組みました。

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