自動染色装置「そめるくん」
医療機器製造販売届出番号:17B1X10002LP0002
血球計数器などの進歩により、近年の血液検査はほとんど人の手を使わずに済み、検査は迅速かつ簡便になっています。
一方で、白血球の形から正常か異常を判定したり、白血球の数を正確に数えるには、顕微鏡検査が一番確実で信頼性が高い方法。確定診断においては、目視による細胞形態検査がまだまだ重要な役割を果たしています。
血液細胞の染色は、細胞内の核や細胞質の詳細な情報をより的確に得るために行う、最も重要な工程の一つ。「そめるくん」は、この工程を簡便にし臨床検査分野に大きく貢献していきます。
起動前に染色かごをセットするだけ
臨床検査技師によって作成された血液塗抹標本を染色かごにセット。自動染色装置「そめるくん」が第1槽から乾燥槽まで順次移動させ、槽染色、洗浄、乾燥工程を自動的に行ないます。
特別な技術を必要とせず、染色ムラの少ない美しい標本を効率よく作成できます。1回に染色でできる染色標本は最大20枚です。
タッチパネルモニターで簡単操作
自動染色装置「そめるくん」では、タッチパネルモニター採用により、どんな方でも操作が可能です。
タッチパネルモニターでは、漬浸時間、乾燥時間の設定を簡単に行なえ、染色残り時間も表示されます。(染色終了時にはブザーでお知らせをします。)
時間の設定方法もタッチパネルモニターからのテンキー入力。簡単に設定できます。
染色パターンを設定可能
染色には最適な漬浸時間というものがあります。「そめるくん」では、各染色方法に合わせた値をそれぞれ設定・登録しておき、次回からはその設定を選ぶだけで簡単に最適な染色を行えます。
「そめるくん」には標準の3パターンがプレインストールされており、ユーザーはそれぞれのステップの変更設定ができます。1パターンにつき最大10ステップの移動設定が可能で、その他漬浸時間、乾燥時間の設定も可能です。
プレインストールの染色例は、(1)メイ・ギムザ染色/ライト・ギムザ染色、(2)ライト単染色、(3)ギムザ単染色の3パターン。第1槽から洗浄槽、乾燥槽まで順次移動させ、槽染色・洗浄・乾燥を行ないます。
給水方法
使用される施設様に合わせて純水の供給方法は2種類ご用意しています。
純水装置利用
直接、水道水から純水装置を経由し染色装置に純水の供給を行なう方法です。特別な設定を必要とせず、蛇口をまわすだけで簡単に純水供給が行なえます。
※純水装置はお客様でご用意ください。
装置背面純水タンク利用
装置背面に純水タンクを設置し、純水の供給を行ないます。純水の補給は上蓋を開けて注ぐだけ。「そめるくん」は水道の近くでなくても設置が可能です。
- 外形サイズ
- :422(W)×320(H)×316(D※1)mm
※1. 洗浄水給水タンク含まず
422(W)×428(H)×445(D※2)mm
※2. 洗浄水給水タンク含む - 重量
- :14kg(装置本体)
4.5kg(洗浄水給水タンク) - 電源電圧
- :100 - 240V ±10% 240VA 50/60Hz
- 動作環境
- :5~40℃
- 処理能力
- :20枚/1バッチ
- 運転パターン
- :3パターン(それぞれ最大10動作)
- オプション
- :本体カラー変更(ピンク、ブルー)
*機械の改良にともない、お断りなく仕様などを変更させていただくことがあります。