医療関連機器
医療関連機器事業では、病院や研究センターでの臨床試験で使用される機器や、病院の受付システム関連の装置の設計・製造を行っています。
血液検査などに使用されている採血管を自動で入れ替える「いれかえくん」や均一な血液塗抹標本を作製する「とまつくん」、病院の受付システムでは貸出携帯端末を充電・発行・回収する装置などを手掛けています。
医療機器の業許可の取得
弊社では第一種医療機器製造販売業許可、医療機器製造業許可を取得しています。
クラスⅢ(透析器・人工骨・人工呼吸器等)、クラスⅡ(電子式血圧計・X線装置・消化器用カテーテル等)、クラスⅠ(ピンセット・X線フィルム・歯科技工用用品等)など、人体へのリスクが高いものから低いものまで、幅広く医療機器への適切な設計・製造・販売まで可能です。
*医療機器製造販売業の許可は下記の通り区分けされており、取り扱えるクラスが異なります。
*クラスⅢおよびクラスⅠがライオンパワーが取得しているクラスとなります。
医療機器の分類 | 医療機器の種類 | クラス分類 | 具体的な機器類 |
---|---|---|---|
第一種医療機器 製造販売業許可 |
高度管理医療機器 | クラスⅣ | 心臓ペースメーカー、人工心臓弁、ステント等 |
クラスⅢ | 放射線治療装置、人工骨、バルーンカテーテル、透析器等 | ||
第二種医療機器 製造販売業許可 |
管理医療機器 | クラスⅡ | 家庭用電位治療器、歯科材料、家庭用低周波治療器、X線装置、消化器用カテーテル等 |
第三種医療機器 製造販売業許可 |
一般医療機器 | クラスⅠ | ピンセット、電動式患者台、X線フィルム、歯科技工用用品等 |
医療分野の専門知識と商品化
医療関連事業では専門的な知識とは別に、医療業界独特の開発フィロソフィー、製品化手順などが必要です。ライオンパワーでは、医学博士や医療機器メーカでの開発経験者を中心として事業に取り組んでおり、医療機関・大学病院などとの相互理解・協力関係を構築しています。
製品開発・販売には、特許などの権利バランス、販売ルート、メンテナンス、安全管理などの問題がつきもの。ライオンパワーでは、自社製品だけでなく、OEM製品、受託設計製品においても、打合せ段階から丁寧に根気強く条件を詰めていき、安心感と満足感のある商品として、またご満足いただけるTOTAL的なスピード感で世に送りだします。
遠心塗抹装置「とまつくん」
臨床試験等において、血液検査に使用される血液塗抹標本を、細胞を破壊することなく均一に作成する装置です。
操作が非常に簡単なので、どなたでも理想的な標本を作成できます。
採血管移載装置「いれかえくん」
血液検査ラインの最終工程において、検査後の採血管を冷蔵保存用ラックへ自動で移載する装置です。
上位コンピュータとの通信により、採血管毎に移載先を分類する事が可能なので、再検査時には必要な採血管を素早く取り出せるようになります。
院内受付システム
病院の受付では、診察順番を連絡する携帯型端末装置を患者に持たせることが多くなってきています。
ライオンパワーでは、島津トラステック株式会社、パナソニック株式会社、富士通株式会社、グローリー株式会社との連携により、病院の呼び出し受信機端末の充電/発行装置・回収装置の設計製造を行っています。
呼び出し受信器(発行機&回収機)
病院に来られた再来患者は受付にて画面操作し、予約内容や受信診療先などを確認します。
その後、装置から「呼び出し受信器」と呼ばれる【携帯端末】を受け取り、病院敷地内にあるカフェや待合所、遊具エリアなどで順番を待ちます。診察室の前で順番を待つ必要はありません。
ライオンパワーでは、この携帯端末の充電と発行を行う装置・回収する装置を担当。老若男女、車いすなど色々な状況の方が使用されても、分かりやすく安全に使用できるように設計しています。
これまでの医療機器設計ノウハウと安全試験などに裏付けされた実績をもとに、医療施設との打合せから、設計、製造、据え付けまで一貫してご依頼いただけます。
外部充電器、窓口発行機
主に初診患者さまを想定したシステムです。
受付カウンターでの初診受付において呼出受信機を渡す「窓口発行機」、および、受付カウンター内で呼出受信機を充電できる「外部充電器」です。
海外市場への展望
ドイツで開催されている世界最大の国際医療機器展【MEDICA】に3年連続出展。医療分野での自社商品を世界市場で販売していきます。
特に医療機器市場では、ヨーロッパはドイツ、北米ではアメリカの市場が大事であり、今後もこの2大陸での展示会出展、代理店開拓などを行いながら海外売上高を伸ばしていきます。