電子制御ディーゼルエンジン始動試験機「Σe-Star」
近年の自動車のディーゼルエンジンは全てコンピュータ制御されており、自動車に搭載された専用コンピュータと繋がっていないとエンジンを始動させる事が全くできません。
「Σe-Star」はこの様な電子制御エンジン単体で始動試験を行えるシステム。ほとんど全ての電子制御ディーゼルエンジンを始動させる事ができ、主要な自動車解体業者100社以上へ納品しています。
中古車解体業界待望のシステム
中古のディーゼルエンジンは、自動車以外にも水上船舶のエンジン・発電機・建設機械など幅広く再利用する事ができ、特に日本の電子制御ディーゼルエンジンは高性能で環境保全に配慮されている事から、日本国内だけでなく海外においても高く評価され使用されています。
正常に始動するエンジンは高い金額で取引されるものの、正常かどうか分からないエンジンは鉄クズ同様の金額になってしまうので、単体では始動しない電子制御エンジンが正常に始動するかどうか・いかに判断するかが中古車解体業界において、非常に重要なポイントでした。
弊社が開発した「Σe-Star」は、シンプルな接続で簡単にエンジン単体を始動でき、アタッシュケースサイズで持ち運びが容易な試験装置として、業界が待ち焦がれていたシステムだったのです。
アタッシュケースサイズで持ち運び可能
弊社ではディーゼルエンジンの制御方法について波形調査や実機テスト等で徹底的に調査・研究。その結果、ディーゼルエンジンは燃料の噴射タイミングと噴射時間を適切に制御する事でエンジンを始動および安定回転できる事を確認できました。
これをアタッシュケースサイズに詰め込み、持ち運びを可能にした試験装置が「Σe-Star」なのです。
エンジン単体で始動試験が可能
「Σe-Star」では専用コンピュータの様な多くのセンサー監視等は不要。車体に載せずにエンジン単体での始動試験が可能です。
故障車両から降ろしたエンジンを「Σe-Star」に接続するだけで、「エンジンが正常に始動するか」「安定した回転で動作するか」を容易に試験できます。
またアタッシュケースサイズで持ち運びが可能なので、重量の重たいエンジンは動かす必要はなく、「Σe-Star」をエンジンがあるところに運んで試験できます。
「Σe-Star」さえあれば、動作確認の為だけに同型の車体を準備する必要などなくなり、車体への積み降ろしの繰り返し作業等も不要となるので、時間と費用を大幅に抑える事ができます。
様々なディーゼルエンジンで動作を確認
ディーゼルエンジンの制御方法はいくつかあり、各メーカでそれぞれの制御方法を適用したエンジンをだしています。「Σe-Star」では、これらのエンジン全てで始動試験できる事を確認しています。
始動確認済みのエンジン
- メーカー
- :いすゞ、三菱、ニッサン、日野、トヨタ、マツダ、コマツ、リンデ 等
- 種類
- :電子ガバナ方式、コモンレール方式、ロータリーポンプ方式
- タイプ
- :REDⅢ、REDⅣ、デンソー、ゼクセル、ボッシュ 等
- 外形サイズ
- :568(W)×354(D)×193(H)mm
- 重量
- :15kg(付属品含む)
- 対応ディーゼルエンジン
- :24V車…電子ガバナ方式、コモンレール方式、ユニットインジェクター方式、電子制御ロータリーポンプ方式
12V車…電子制御ロータリーポンプ方式 - 調整機能
- :燃料噴射量、燃料噴射タイミング
- 入力電源
- :DC24V(24V車)、DC12V(12V車)
- 付属品
- :接続ケーブル(一式)、接続用ピンアダプターセット(一式)、取扱説明書、保証書
*仕様・外観等は予告なく変更する場合があります。
*全ての電子制御ディーゼルエンジンの始動を保証するものではありません。
*Σe-Star用電源およびセルモータ用電源は別途ご用意下さい。